交通安全対策として、国土交通省が推奨している「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」というマニュアルがあり、それを指標として全国で自転車走行空間が整備されています。
その自転車通行空間を示すために当社製品の屋外路面シートが活用されています。自転車通行空間の整備イメージや当社の製品を使用したシート施工例をご紹介します。
近年、自転車保有台数は増加傾向にあり、自動車の交通事故が減少しているにも関わらず、自転車の事故が増加していました。そのような状況から、2012年11月に「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」が作成されました。
しかし、ガイドライン策定以降も、安全な自転車通行空間の整備が一部の市区町村にとどまっている緩慢な状況(2012年4月1日時点34市区町村→ 2016年4月1日で92市区町村)にあったため、2016年8月にガイドラインが改定されました。更に2024年3月に既存ガイドラインの改定案の意見が募集されています。
改定により、自転車が通行するゾーンの路面標示が統一されました。これまで地域によって異なっていた路面標示を統一し、自転車が走る場所を分かりやすく示し、車や歩行者との接触事故を減らすのが大きな狙いです。
自転車関連事故件数(自転車第1・第2当事者)及び
全交通事故に占める構成比の推移
出典:警察庁ウェブサイト
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/kentokai/01/siryou07.pdf
「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」は、自転車をより安全・快適に利用するべく、自転車通行空間の計画・設計やルールの徹底、自転車利用の総合的な取り組みについてまとめたものです。
道路の整備というハード面はもちろん、利用者にルールを周知させたり、サイクルステーションやレンタサイクルを導入したりといったソフト面も向上させながら、各地の実情に合わせた幅広い取り組みが行われることを目的としてこのガイドラインが作成されました。
自転車通行空間の路面標示イメージ
自転車道、自転車専用通行帯、及び車道混在には、法定外表示である自転車のピクトグラムを設置するものとする自転車のピクトグラムは、自転車の進行方向に対して左向きとし、進行方向を示す矢印との組み合わせを標準とし、これらの色彩は白系色を基本とするものとする。
自転車のピクトグラムは、法定外表示のため、自転車利用者とドライバーの双方に誤解を与えないよう、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」で定められた道路標示「普通自転車歩道通行可※1」と類似したデザインとしないものとする。
幹線道路の自転車通行空間と細街路の交差点等での安全対策として、細街路側のドライバーに対する注意喚起を目的とした自転車のピクトグラムを設置する場合は、その意図が正確に伝わるように、設置位置や設置の向き等を工夫する等慎重に検討するものとする。
自転車通行空間の路面標示イメージ
今後、自転車通行空間はガイドラインに準じて整備が行われると考えられます。しかし、ガイドラインはあくまでも標準的な考え方等を示したもので、地域の課題やニーズ、交通状況を十分に踏まえる必要があります。
※出典「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」 (国交省 道路局・警察庁 交通局)資料より
自転車道
自転車専用通行帯
車道混在
全国の自転車通行空間で採用されています。下記リンク先からも他の施工例をご覧になれます。
クイックシート
千葉県 松戸市 【 アロー52 D2C3 / J-M-126 / Y-C-303】
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クイックシート
北海道 弟子屈町 【 J-M-119 D2 / Y-C-344 】
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クイックシート
三重県 紀宝町 【 DM-1167 / Y-C-297 】 |
クイックシート
石川県 金沢市 【 JH-M-21D2S1 / Y-C-37D1 】 |
今回は「自転車走行空間の路面標示」をご紹介しました。これらの路面標示に関してデザイン作成やご提案もしているので、当社までお気軽にお問い合わせしてください。
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