スマートフォンが世の中に普及して一人に1台もつことになってきている状況です。スマートフォンは画面を見ながら操作する事が多く人と人、人と自転車、人と自動車、人と建築物など接触事故が増加しています。
そのような「歩きスマホによる事故の現状」や「歩きスマホの防止条例」、歩きスマホを注意喚起する当社シート製品の施工例、デザイン例に関する情報をご紹介します。
「道路・交通施設」を対象とした『歩きスマホ』の安全対策の一つとして、当社の屋外路面シートを使った、『歩きスマホ』の危険性を周知する注意喚起標示や禁止標示などの設置をご提案します。
本来、スマートフォン・タブレットPCなどの携帯端末機(この後はスマホと総称記述)は、立ち止まって操作しなければ自分や周囲にとって、接触事故や転落事故など、とても危険な状況になることがあります。
その原因となる、歩きながらスマホの画面を見たり、操作することを『歩きスマホ』や『ながらスマホ』と呼んでいます。
全国のスマホに関わる交通事故件数は、年々増加傾向にあります。その中で全国の『歩きスマホ』に特化した事故資料が無いため、右の東京消防庁の資料を基にお話しします。
【 表1 】の年別に見ると『歩きスマホ』での救急搬送人員はおおよそ横ばいが続いています。それとは別に救急搬送されない事故件数に関しては、わからないのが現状です。
しかしながらスマホをもっている人が増加していることを加味すると『歩きスマホ』の事故件数は大小の怪我を含めると減少していないと想像はできます。
【 表4 】の「発生場所別 救急搬送人員」の内訳を見ると「道路・交通施設」が総数211人中、162人(76.8%)と圧倒的に多いです。そのため「道路・交通施設」に何らかの『歩きスマホ』への安全対策を実施することが、事故件数を大きく減少させることに有効と考えられます。
安全対策の実施例として、神奈川県大和市が全国初の歩きスマホ禁止条例を施行したのですが、その周知にも当社シートが使われています。詳細は下の記事をご覧ください。
『歩きスマホ』を禁止する条例を2020年7月に全国初、施行したのは神奈川県の大和市です。
目的は、交通事故を引き起こす可能性のある危険な『歩きスマホ』の禁止について基本的な事項を定め、誰もが安心して快適に通行・利用できる公共の場所を確保することです。
また罰則はないのですが「スマホは立ち止まって操作するもの」との意識を市民に浸透させ、『歩きスマホ』による事故を防ぐ狙いです。
この条例を周知するため中央林間、大和両駅前に設置した『歩きスマホ』禁止の標示に当社のパルシートが採用されました。
条例制定前と制定1年後の2日間、大和市内で『歩きスマホ』の使用人数を調査した結果は条例前の6123人中の12.1%の740人から条例後の3667人中の6.6%の241人と5.5ポイント下がりました。
もちろん交通指導車や市職員の声かけや、のぼり旗設置の影響も大きく、様々な要因で『歩きスマホ』の使用人数が減少したと考えられます。
条例の主な内容
● 市内の道路、駅前広場、公園などの公共の場所で歩きスマホを禁止。
● スマホ等の画面を見るときは、通行の妨げにならない場所で、立ち止まって行う。
● スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム端末これらに類する物が対象。
● 罰則はなく、市民等及び事業者は歩きスマホ防止の意識啓発など、市の施策に協力するよう努める。
今回は「路面標示を活用した『歩きスマホ』の安全対策」をご紹介しました。これらの路面標示に関してデザイン作成やご提案もしているので、当社までお気軽にお問い合わせしてください。
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